【(2018/3/30) 脱ステロイドの2年11か月24日後】
私は、サラリーマンとして働く会社員です。ですので、どうしても避けられない大事な飲み会があります。
脱ステに踏み切って以降は、残業は最小限に留め、できるだけ早く帰宅し体力を回復させる事に努めていました。日々の睡眠不足で疲労が溜まっており、昼間に我慢した痒みも強く、夕方には集中力が途切れてくるためです。
このため、断れる飲み会は可能な限り断ってきましたが、会社員である以上、避けられない場合もあります。2018年3月30日の金曜日も、そのような飲み会があり、参加しました。
その飲み会は、とても面倒見の良い先輩2人と一緒に行ったものであり、お話は勉強になる所も多く、有意義なものでした。サラリーマンであれば、当然出席すべき会であったと思います。
しかし、何より痒みを我慢しながら、料理を注文し、先輩のグラスには常に注意を払い、お話にも集中する、というのは、現在の私の体調から考えればかなり難しい事です。
それでも何とか無事に飲み会を終了し、帰宅後には全身を一通り掻きむしり、入浴後すぐに布団に入りました。
予想していた通り、布団に入った後に猛烈な痒みが全身を襲いました。それこそ、全身を力いっぱい引っ掻きました。足裏までにも痒みが現れたため強く掻いたところ、久々に浸出液が溢れ出してきました。
翌日その様子を撮影したものが次の写真です。
もう一日経過した後の様子は、次の写真です。まだ浸出液が止まりません。
足裏には、脱ステロイドの症状は現れない場合が多いとの報告(1)もありますが、私の場合には、以下の報告(2)の
リバウンドの勢いが強いと、手の平や足の裏のシワを中心として皮疹が出ることがあります。手の甲・足の甲が治まっても、手の平や足の裏に勢い余って出たこの皮疹は治まりにくく、じくじくと浸出液が長く続きます。
この皮疹は、本来のアトピー性皮膚炎としては、説明のつかないもので、依存・リバウンドに特有なものです。
(2)
まさにこの通りの皮疹の発生であると言えます。このような症状が、脱ステから3年近く経過しているにも関わらず発生しています。
飲み会では、ビールを中ジョッキ1杯と、日本酒を1合、それ以外は水を飲んでいました。酒量は多くないはずですが、それでも良くなかったのかもしれません。もしくは、水を多量に飲んだため、それが良くなかったかもしれません。
文献(3)では、飲水制限の重要性が指摘されています。水分を、就寝前の夕方の短時間に多量摂取した事が、悪化の原因かもしれません。
いずれにしろ、足裏のビラン形成と浸出液の発生は大変辛いです。靴下を履けば病変部に常に接する事になりますし、歩行の度に刺激を受けるからです。
脱ステに取り組みながらサラリーマンを続けていくことの困難さを、改めて実感しました。
このまま、今年いっぱいちゃんと働き続ける事ができるのか、大きな不安を抱えながら毎日を過ごしています。
引用・参考文献
(3)「患者に学んだ成人型アトピー治療 難治化アトピー性皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法」 佐藤健二(著)
患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法
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