脱ステロイドから2年10か月以上経過し、脱ステ直後から比べれば相当皮膚状態は改善していました。しかし、まだ入浴後と就寝時の痒みがとても強く、週に2~3日は十分な睡眠が取れない状態でした。このため、他のアトピー患者のブログ等で温泉の効果について読んだこともあり、脱ステロイド直後は懐疑的だった温泉での湯治を試してみようと思い立ちました。
そこで、どの温泉に行こうかと考えるのですが、アトピーや脱ステ患者に圧倒的に支持の多い北海道の豊富温泉は、あまりにも距離が遠く、会社員として働きながら湯治に行くことは現実的な選択肢ではありませんでした。
そこで温泉について事前に勉強し、源泉かけ流し、加水無し、循環ろ過無し、塩素消毒無しにこだわって調べた結果、住居から比較的近い、「濃溝温泉 千寿の湯」に行ってきました。千寿の湯は、泉質は重炭酸ソーダ泉で、アトピー性皮膚炎への効能もあるとされています。
http://www.senjyunoyu.net/index.html
ただ湯治と言っても、仕事もある多忙な身であったため、連休中の1日(2018年2月12日(月))に温泉に入りに行く時間を作るだけで精一杯でした。本来の湯治であれば、最低でも1週間程度、理想的には2~3週間程度は温泉地で過ごす方が良いようです。多忙な現代社会では、仕事をしながらそのような時間を確保する事は、なかなか難しいのではないかとは思います。
さて、皮膚症状の改善の期待に胸を膨らませ温泉地に向かいました。温泉地としては理想的な山奥の渓流沿いに位置し、雰囲気は十分でした。
千寿の湯に着くなり、すぐに温泉に浸かり、15分程度で上がるというのを、計4回繰り返しました。畳の休憩スペースが設けられているため、間に30分程度の休憩を入れながら何度も浸かるのには最適でした。
湯に入ってすぐに体感するような効果はありませんでしたが、独特の硫黄臭は明らかに通常の風呂とは異なり、肌に染み込むような感じはありました。湯の中でもあまり身体は痒くなりませんでした。4回目の入浴後、せっかくの温泉の成分を洗い流さないようにしようと考え、そのまま風呂からあがって帰宅しました。
帰宅後もシャワーを浴びる等はせず、そのまま就寝しようとしましたが、残念ながら結局就寝時の痒みは襲ってきて、通常時よりも強いと感じられるほどでした。もしかすると、温泉からあがった後に汗もかいていたため、就寝時にはさすがに一度洗い流しておいた方が良かったのかもしれません。
このように、劇的な改善は見られなかったのは残念でしたが、心身共にかなりリラックスできた事は事実です。単純に湯治日数が足りなかったのかもしれませんし、私のような酷いアトピー患者には、より効果の強い温泉でなければ明確な効果は表れにくいのかもしれません。
今後も、時間を見つけて他の温泉地も訪問し、私の身体に効果があるのか、確認していきたいと考えています。
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