n=1

私のアトピー症状の記録は、ただ「私」という一人の人間に起きた病気の時間変化の記録です。

その記録は、私以外の誰のものでも無く、ただ私にそのような症状の推移があったことを示すものでしかありません。（これを、サンプル数n=1という）

しかし、このような長期に渡る詳細な記録は、ほとんど見る事がありません。

通常の皮膚科医は、写真のような客観的データとして保存し一覧化している事が無いからです。皮膚科医の診療は、2～3分の診療で済まされ、ステロイドの塗り方の一言のアドバイスとともに終了します。

このため、私のこの症状の記録はたったn=1の一人の記録ですが、世界中の誰かにも同じような事が起きる可能性を示した、長期間に渡る一つの意味ある「n=1」になると信じています。

もし、その世界中の誰か1人が、将来の皮膚症状の推移の予測として参考になり、脱ステロイドを続ける勇気を与えるものになるのであれば、このとても苦しい人生にも生きる意味があったと、そう思っています。