仕事を継続する辛さ

サラリーマンの靴

ただ単に、仕事が大変で辛い、という事ではありません。

仕事をする全ての方は、それぞれに大変な部分を抱えながらも、自分の役割を果たすため、一生懸命仕事に取り組まれていると思います。

そういう事ではなく、脱ステロイド後の強い痒みを抱えながらの仕事が、とても辛いのです。

仕事中に突然襲ってくる耐え難い痒みに集中力を奪われ、会議中に周囲の目をはばからず身体中を引っ掻き回し、痒みに耐え兼ね皆が残業する中早々と帰宅し、入浴後には強烈な痒みで全身を掻きむしり、ようやく寝ようとすれば一日で最も強い痒みが現れ布団の上でのたうち回り全く寝付けない。そんな毎日を過ごしていると、次第に精神面も蝕まれていく事を感じます。

私は、脱ステロイドに取り組んでから、会社での評価も大きく下がりました。ですが、もはやそれどころではないのです。

「一旦仕事を辞めて治療に専念しよう」、と考える患者の気持ちが痛いほど分かります。私も、何度もそう考えましたが、それなりの責任を背負って仕事をしていたため、突然全てを投げ出す事もできず、思いとどまってきました。

何より、「仕事を辞めて治療に専念する」と言っても、実際に取れる対策は限られています。温泉による湯治や、ナローバンドUVB等が考えられますが、基本的には、時間経過による自然治癒を待つ事になります。それであれば、何とか仕事を続ける事とさして変わらないかもしれない、とも思えていきます。

私は、扶養家族を抱える会社員です。そう簡単に仕事を投げ出し、家事も放り出し、家庭を放っておく事はできない、という事情もありました。

今の自分にできる事は、何とか目の前の仕事をこなしながら毎日をやり過ごし、自然治癒の力に身を任せるしかないと思います。

そのために、職場の同僚に多大な迷惑をかけながらも、自分なりの精一杯で生き抜いていきたいと思っています。

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